ザードとーティミシア  - Buzzard & Artimisia -             _


A「大変だわバザードさん私料理できないわ!!」
B「…無理はするな…俺がやるから…」

なにかしら手伝いをしようと思ったら何もできなかった温室育ちのアーティさん



「暇そうねぇー…お客さんも来そうにないし…」
「……(ぼー)」
「……バザードさん? 暇ならずっとそこにいないで休憩したら?」
「………ああ、アーティか」
「アーティか、って…私しかいないのに突然どうしたっていうの?」
「…いや、寝てたからな…目が覚めた」
「……ただぼーっとしてたんじゃなくて寝てたんだ……器用ねぇ、バザードさん」
「この寝方のほうが何かと楽でな……慣れてるんだ、俺も……」
「……変な人ねえ……」
「……アーティも横になってばかりは辛いだろう」
「いえ、私は平気。…少しは、辛いけど。室内だから動き回るわけにもいかないでしょう?」
「…動き回ってもらっても、構わないぞ」
「いやね、それじゃ私が変な人になるわ。…そうだわ、お茶入れましょうか? ずっとそうしてるのも疲れるでしょう? 休憩しましょう」
「…そうか、茶か……頼んでいいか?」
「どうせ何もすることがないんだもの、どんどん頼んで」
「…そうか、よろしく頼む」

「ところでアーティ」
「あら、なあに?」
「…お前の怪我はもう治ったように見えるが」
「えっ? な、なに?」
「とぼけなくてもいい…もう一年になるだろう。元気に動いているようだしな…」
「…だ、だから?」
「…俺に関わらないほうがいい、怪我が治ったのなら早く出て行ったほうが…」
「…いやよ、まだ治ってない」
「…またお前は…」
「いいでしょう? バザードさん、私がいたら邪魔?」
「…いや、むしろ助かってはいるが…」
「ならいいでしょう?」
「……しかし……」
「…あっ、ほら、お湯が沸いたわ。お茶淹れてくるわね」
「………逃げたな」



たぶん終始こんなテンション
ぐいぐいくるアーティさんにバザードさん困惑

久々にこういうの描いた
妄想ひろがる!

このふたりはもっと落ち着いたイメージだったんだけど
なんか考えてたらそうでもなくなってきた


「ね、バザード?」
「…何だ?」
「この看板、あなたが作ったの?」
「…そうだが、…変か?」
「いいえ、可愛いの作ってるなあって思っただけ。外の看板もあなたよね? 器用ね、やっぱり」
「板切れに書いてるだけだ…お前でも出来る」
「お前でも、って。そりゃあ、私はあなたほど器用じゃありませんよ」
「…俺は細工師だからな…器用じゃなかったらやっていけん…」
「まあ、そりゃそうですけど。…でも生活していけるほど儲かっているようには思えないわ、店先で見るのいつも子どもばかりじゃない」
「店先だけで受ける仕事だけが仕事というわけではない…これでも、よそからの依頼もある…」
「あら、初めて知った」
「…お前と会って6年近くになるんだがな」
「だってあなたいつもぼーっとしてるだけでお仕事のこと私に教えてくれませんから? わかるわけないでしょう」
「…まあ、な」
「教えてくれなくちゃ困るわ。私はあなたの奥様よ?」
「…まあ…気が向いたら」
「……気が向かないと教えてくれないんだ」


新婚時。





↓以下繰り広げられる妄想↓










バザードさんは人と接触せず生きてきたし距離を置く方だし、話すのも苦手


でアーティは何不自由なく育ってきたから警戒心もあまりない
好奇心が強い子だしぐいぐいきちゃう
そしてしっかりしてそうで結構無邪気な子
で、ちょっと抜けてる
で、おしゃべりでよく笑う


バザードさんはそんなアーティのたまにすっとぼけた行動にフォローする形で距離を縮めていくにちがいない


たぶん一緒にぼんやりする時間もアーティは「雲が竜みたいに見える」とか「蟻が群れで歩いてる」とかそんなちっちゃなことを延々喋ってたりする
バザードさんは「変な子だな」と思いながらも微笑ましくしかし表情乏しく「そうだな…」とかもそっと呟くのだろう


アーティはなんだか心地良さからバザードに惹かれるのだろう
どんどん好き好きオーラ出すんだろう
バザードさんはもし気づいてもそれを受け取れないのだろう
相手を幸せにできないと思ってるから
でもくるくる笑う彼女がきてから毎日がはなやいだのも事実で、
その笑顔をいとおしく思うようになって
たまにたまらなくなって頭なでなでするといいと思う。
無表情で。

なんて妄想が頭を駆け抜けた
やっとこのこたちが頭の中で動いてくれた! 何年越しだよ!





居候し始めてからしばらくすると、流石にアーティのぶんの食器を買おうかなと思うようになって
一緒に買いに行った帰りはもうずっとアーティがにやにやーってなってて
何をそんなに嬉しいのかなとバザードさんに思われながらも、彼女は自分のぶんの食器が増えたのがうれしくてしかたない
バザードさんもそんなに食器持ってないから食器棚とかそういうのってないけど
二人ぶんの食器とか、なんかそういうの見てにやにやってするアーティさん

とか

一人の生活も嫌いじゃなかったけど、
ちょっと出て帰ってくると家に明かりがついてて、
笑顔で「おかえり」って言ってくれる人が家に居て
本当に屈託なく接してくるから
自分の紅い眼にまつわることでいいことはないから、
彼女のためにも早く追い出さなきゃいけなかったのに
手放したくなくて全然言えなくってずるずるきちゃって

手放したくないし本当はすごく大切だけど
大切だから現状が動かせない
追い出せもしないし、簡単に好きなんていえないひと
うまく言えなすぎて結局何も言わないか、それか突然頭なでなでして終わるひと
それがバザードさん

とか


みたいなカプ妄想がわたしのジャスティスでしたよねー
人と人の絡みの中にモエを見出すほうだから…うん…