Noir + Blanche  - Crow & Schnee -             _

【クロウとシュネの時代】
紅い眼の人間が激しく忌み嫌われていた時代。
紅い眼の人間は忌み嫌われて迫害されるか、
とある機構が高額の報奨金を出すのを知り、生け捕りにしようと追い回すか。
第三者が下手に触れると爆発しかねない危険物扱いをされていた。
そのため協力者を得るのは至難の業。

散々追い回されたシュネが、揺るぎなく彼女を護り慈しむ存在であるクロウに絶対の信頼と依存をしたとしてもおかしくない事態。


【没落貴族の話】
自らの利益の為に他者を犠牲にした貴族があった。
その貴族により家を失い人生を破滅に陥れられたとある少年が復讐に生きるようになるところから話は始まる。

少年は這い上がり、出来うる限りの教育を受け、
その家の召使いとして登用されるに至る。
よく気が付き、何でもソツなく過ごす彼は重宝されたが、
決して彼の心から復讐の炎が消えることはなかった。

やがて彼はこの家の最大の秘密を探り当てる。
屋敷の奥深くに幽閉されていた、「紅い眼」の男児。貴族の長男であった。

栄光の為に息子を始末せんとする父親と、
腹を痛めて産んだ我が子を護りたい母親と、
双方の意見の中間をとった策だった。


召使いは、その子の存在を明るみにし、
それを発端とし、今までの悪事を暴き出して糾弾。
紅い眼の人間を"死の使い"とすら呼ぶ激しい差別の心も相まって、人々は貴族を非難。
その家が没落するまでそう時間はかからなかった。

明るみにされた今まで重ねた罪により貴族夫婦は投獄され、
長男は、家を出て人形師をしている姉に引き取られ逃亡。


あとに残されたのは、
復讐を終えて生きる目的を見失った召使いと、
家を失い取り残された貴族の末息子だけ。


【召使いと末息子】
目的を見失い、
物心もつかぬ幼子に、家を失った自らと同じ宿命を課した召使いは、
罪悪感を抱きながら途方に暮れた。

そして彼は、せめてこの幼子を生かす決意をする。


この幼子は、のちにクロウと呼ばれ、
奇しくも紅い眼にまつわる事象に関わり生きていくことになる。


召使の名はザック・ヴァルズ、
クロウと呼ばれる少年に兄貴と慕われる。