村悟 編                          _

"マッドサイエンティスト"。
そう呼ばれた天才科学者・上村博士は、時間転移及び時空転移装置を完成させていた。
地球の滅亡の危機、核連鎖という破滅的事態において、
息子たちを核の脅威の消え去ったであろう遠い遠い未来に送り込もうと試みる。

そうして遠い未来に送り込まれた兄の悟は、
キルクスル皇国第四皇女スピカに拾われ、彼女の護衛として剣術師範に鍛えられる傍ら、
スピカの侍女であり学者の卵コトハ――日本国の生き残りの末裔と思わしき彼女の、
キルクスル皇国遺跡群と祖先に関する研究にも関わりあうようになってゆく。



【悟】―"滅びの文明の忘れ形見"                           _
...
上村悟(かみむら-さとる)、21歳。色白、髪の色素が薄い。眼は黒い。
天才科学者・上村智真(かみむら-ともま)の長男。弟に上村十夜がいる。

面倒見が良く気の良い兄ちゃん。学校では女子に人気だったタイプ。
天才科学者の父を持つ割に、科学の方面には明るくない。
地元の環境に体が合わず、体調不良を繰り返していた。未来に来てからの体調は良好。

自分の住んでいた世界より遥か未来、文明すらすっかり入れ替わってしまった時代に来てしまい呆然としている所を、キルクスル皇国皇女スピカに拾われる。
スピカの父は愛する末娘が連れてきた悟を快く思われていないものの、
彼女が悟に惚れこんでいることを利用し、勉強嫌いのスピカに勉強させようと画策。
彼女の家庭教師兼護衛になることを条件に、悟は城に住むことを許可される。
目下、文字と歴史の勉強、剣術の稽古中。
剣術師範ラズゲイトは彼の監視役でもあり、良き兄貴分。

皇国の有する遺跡群がかつて自分が生きた時代のものであることを知り、
そしてその文明の生き残りの末裔であり、その文明を研究し続けるスピカの侍女のコトハ。
望郷の念を抱く悟は、彼女の研究に首を突っ込み、
滅び衰退し微かに生き残った同胞達が辿ってきた道筋を解き明かそうとするようになる。


【スピカ】―"キルクスル皇国第四皇女"                         _
...
スピカ=メル=ルスキニア=キルクスル、16歳。
キルクスル皇国第四皇女、帝の愛する末娘。ふわふわ砂糖菓子のような少女。
茶髪に金の眼。

世継ぎの皇子が兄にいること、そして末娘ということもあってか、割と自由な立場におり、ふわふわと遊びまわっている。
素直で前向きで、民にも愛されているが、少々無防備なので帝に特に過保護にされている。
お気に入りの侍女のコトハとの仲は奇妙で、どちらかというと力関係はコトハ>スピカ。
めげそうになりながらも、さばさばとした彼女を"友人"と思いながら毎日を過ごす。

勉強嫌いで、遺跡群についても知識は深くない。
ただ、気配や魔力といったものに対しては敏感で、悟がこの時代に降り立ったのを感知したのも彼女。
悟目当てで遺跡群の調査に随行する際も、遺跡に施された隠された封印等を感知する。感覚や勘がずば抜けている。

とにかく悟を気に入っている。
口癖は「悟さま」。

【コトハ】―"謎多き侍女"                           _
"琴葉"。14歳、黒髪に黒い瞳。それ自体に意味を持つ独特の文字を名前に持つ。
どこかこの世界では風変わりに思える容姿の少女。
本業は一応スピカの侍女だが、最低限の仕事をするともう読書か研究にのめりこむようになる。
主の皇女スピカに対しても尊大な態度をとっているが何だかんだその態度含め気に入られているようなので彼女的には問題ないらしい。

キルクスル皇国の有する遺跡群がかつて繁栄していた時代の、そしてそれが滅んだ時代の生き残りの末裔と言う。
真偽は定かではないが、彼女の一族はその文明の文化を細々と護り続けている。
しかし段々と失われ始めたその文明の欠片を手繰り寄せてひとつの形にしたいと思い続けており、遺跡群を巡る日々。
時空を超える失われし秘法テレポートを使える数少ない人間だが、時間軸の移動については正確に指定が出来ないため、手っ取り早く古代に行くことが出来ずやきもきしている。